リクルートブライダル総研は、結婚に関する調査・研究、未来への提言を通じて、マーケットの拡大と社会課題の解決に取り組みます。

野口 結生
株式会社ブライド・トゥー・ビー COO
株式会社ブライド・トゥー・ビー 取締役COO。名古屋エリアを中心に様々なウエディングを展開する「エルダンジュ」、シェフの派遣に特化した「シェフズスパイス」の経営を手がける。
2017年度GWAにおいて、エルナンジュナゴヤからファイナリストを誕生させる。名古屋・東海エリアを中心とした地域のブライダル関係者の情報交換会やセミナーを主催する「名古屋ブライダル交流会」を立ち上げ、地域のプランナーをはじめ、業界の活性化にも尽力している。

経営者にとって、GWAへプランナーを参加させる
メリットとは何かを探る。

毎年、新たな気づきを生み出すGWAでのプランナーの皆様の発表。このGWAの場に、自社のプランナーを参加させる経営者にとって、どのようなメリットがあるのでしょうか。組織的な相乗効果、プランナーとしての社員個人の成長など、GWAへの参加・エントリーが生み出す付加価値について経営者の視点で語っていただきました。

GWAに自社のプランナーを参加させる目的と効果とは何か?

GWAへのエントリーは「自分の振り返り」をする絶好の機会。
「もっと提案できることはないのか」という自問自答が大切なのです。

 自社のプランナーをGWAへエントリーさせる最大の目的は、1年間活動を行ってきた「自分の振り返り」です。1組1組のお客様に対して、自分がどのようなご提案をしてきたのか、そして、もっとできることはないのか、と考えるきっかけになることが大切だと思っています。もともと私自身が、第1回のGWAの記録映像を見る機会があり、その時に様々なプランニング事例のお話に感動し、衝撃を受けたことが原点になっています。お客様に喜んでいただくためにしっかりと取り組んでいかなくてはならないという気持ちが湧き上がったことを覚えています。そうした想い、つまり「自分たちはもっと提案できるのではないか」という気づきを、メンバーにも感じ取ってほしいと考えたからです。それともう一つは、愛知のプランナーでGWA入賞者となった方に、私たちの会社でセミナーを実施していただく機会があり、その際にも、多くのヒントをいただくことができました。また愛知のエリアからGWAに入賞した実績をお持ちの方がいらっしゃるという刺激も大きかったですね。プランナーという仕事を長く続けていける、メンバーの目標にもなったと思います。

 現在、社内の多くのプランナーにエントリーシートを作成し応募させていただいています。「エルダンジュナゴヤ」からも、2017年に篠田知里がファイナリストに選ばれ、とてもうれしく思っています。社内のテーマとしても、シンプルに「良い結婚式とは何か?」を突き詰めていくことを心がけ、プランナー1人1人が、お客様のニーズを引き出すための意識が高まってきていると感じています。私たちの現場では、お客様ごとに、まず1時間半のカウンセリングをさせていただきます。昨今、お客様のご要望が多岐化してきています。「どうしたいかのイメージがない」と言われるお客様が増えているため、お客様自身が気づかなかったことを引き出さないと具体的な方向性が見えてこないという現状があるからです。そうした個別ニーズに対応し、より良いアイディアを生み出していくために、3~4名で組んだ「ユニット」によるミーティングを実施しています。お客様にも専用のシートの質問にご記入いただき、そのシートの内容を材料として、ユニットによるミーティングで「大事にしているもの」を引き出していく作業をするのです。これは、キャリアがあるからアイディアが出やすいというわけでもなく、年次を超えて意見交換できる場となっています。まさに、アイディアを引き出すための社内相談会のようなものですね。その際にも、GWAから得た様々なヒントや具体的な事例が役立っていると思います。

 さらに、GWAの最終審査会の会場に見学に行くメンバーも増えており、あの臨場感の中で感じることから多くの気づきを得ていると思います。そこには、「自社だけでは解決できない課題」に対する解決策があふれていますし、またGWAでつながりのできた方にも自ら会いに行って、お話をお聞きするなど積極的に情報をインプットしていこうとする姿勢のベースができてきたと感じています。

経営者にとってGWAとは、どんなメリットを生み出すものなのか?

自社からGWAノミネート者を生み出すことは、
社員の活性化から、採用に至るまで大きな波及効果がります。

 経営者にとって、GWAエントリーという機会によってもたらされる社員の変化や成長というものは大きなメリットであることは間違いありません。他のプランナーのプランニングの視点、お客様に対する取り組み方などから、「こういうことをやっていかないとダメなんだ」「ここまでやられている人がいるんだ」という本人の気づきがなければ、プランナーとしての本当の成長はないと思うのです。今の自分ができていることも、できていなことも、まずはしっかりと受けとめる機会がとても重要だと考えています。

 それと「一つの大きな目標ができる」ということが肝心なことです。たとえば、日々の業務の中で取り組んでいるお客様への提案内容についても「このプランならGWAでもいけそうだ」という視点を持てることは、「もっとできる」という意欲にもつながりますし、何よりも原点である「良い結婚式をつくろう」というマインドやモチベーションを維持できることが大きいですね。この想いこそ、個人の成長の原動力になると思っています。

 会社組織としては、全く別視点の波及効果というものもあります。それは、GWAファイナリストの篠田に「会社説明会」や「採用面接」に参加してもらうことで、「GWAのプランナー」という存在をプラスに活用できる面があるというメリットです。これは、本来の目的や意義とは違いますが、これからプランナーを目指したいという気持ちで面接に来てくださる若い皆様にもプラスに働くと考えています。自分の未来像をこの職場でどう描けるのかというきっかけを提供できることになりますからね。経営者として自社のプランナー育成や組織の活性化を考えられている方がいれば、まずGWAへ参加することをおすすめします。会社にとっても、社員にとっても、そして地域の業界にとっても、プラスになることが必ずありますから。GWAとの出会いが経営視点でも大きな効果になるはずです。

GWAをきっかけに生まれた地域交流の活動とは?

地域の仲間と立ち上げた「名古屋ブライダル交流会」の場から、
GWAノミネート者や受賞者を輩出していけたら最高ですね。

 先ほどの話にも通じているのですが、自社だけでは解決できない課題を、同じ名古屋や東海エリアで頑張っているプランナーの皆様と共に、情報交換・意見交換していくことで、より良い方向性を見つけ出そうという取り組みも実践しています。それが「名古屋ブライダル交流会」です。初めは、5~6年前に、私と同年代の仲間5人ぐらいで集まっていろいろな相談をしていたような場だったのですが、続けていくうちに様々な方々が集まってくるようになり、今では70人規模、会社数では15、16社ほどが集う大きな地域交流会になってきました。人数が増えてきたこともあり、現在はセミナースタイルの内容が中心になっています。ここでも、過去GWAのファイナリストになった方が6名いらっしゃったので、パネルディスカッションなどをしていただき、GWAにノミネートされるレベルのプランが、どのような観点でプロデュースさせていったのかを共有できる機会にもなりました。参加はオープンなものなので、プランナーに限らず、司会業の方や美容、キッチン関連やパティシエの方なども参加されています。ウエディングの中における役割や立場、職種を超えて交流できる場として、さらに活用していただける地域交流会にしていければなと考えています。

 ブライダルに関わる人たちが「良いマインド」を持って取り組まなければ、「良い結婚式」はできない。そこが最も大切なことだと思うのです。そのために、自社以外の方とも、もっともっと相談できる機会や接点を持ち、視野を広げていくことこそが大きな成長の糧になると思っています。その点では、この名古屋ブライダル交流会も、地域におけるGWAのような刺激や最新情報を得られる場にしていきたいですね。そして、ここから未来のGWAノミネート者や受賞者が巣立っていくようになれば、素晴らしいことだと思っています。そうすれば、広く愛知のブライダル業界の活性化にもなり、全国から見ても「愛知エリアは結婚式の実施率が上がっている」という具体的な成果が生まれてくると思います。

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